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京都の無料Wi-Fi拡充に警察から「待った」が!

2015年09月21日(月)

米大手旅行雑誌3e77a6322f27561c5ca07e695ef1e800_m「トラベル+レジャー」が発表した今年の世界の人気観光都市ランキングで、昨年に続いて2年連続で1位を獲得した京都市。

観光庁の調査によると京都市を訪れる外国人にとって不満ナンバーワンといいわれてきたのが、公衆無線LAN(Wi-Fi)の環境が物足りないことのようです。

そのため、京都市はWiFi接続サービスの拡充でさらなる観光客増を図ろうと、利用エリアを拡大させてきました。平成24年8月から市バスのバス停などの公共施設で連続3時間使えるサービスを開始したり、WiFiスポットは、ホテルやコンビニなど市内1500カ所以上に整備し、利用時間も24時間に延長。昨年11月末まで月平均9千件にとどまっていた利用件数は、今年3月の1カ月間だけで約70倍の62万2千件と飛躍的に増えていました。

しかし、この取り組みに京都府警が「待った」をかけたようです!

その理由は犯罪に悪用されかねないことや、セキュリティーが弱いWiFiを通じて、サイバー攻撃や違法なダウンロード、麻薬取引に利用された場合、容疑者の特定が難しくなり、追跡捜査がほぼ不可能な状態になるからだという。

府警からの再三の要請で、市も改善に乗り出すことになり、今年5月には、市バスの停留所や地下鉄などの公共施設の計530カ所で接続時間を30分に短縮したり、認証方式の見直しや、有害サイトへのアクセスを制限する「フィルタリング機能」の強化を柱とする改善策を発表しているそうです。10月からは新たなセキュリティー対策の運用も開始する模様。

京都市の門川大作市長は「安全性と利便性を両立する対策がとれた。今後も府警と協議を重ね、できることから対策を進めていきたい」と話しているが、京都府警はまだまだ厳しい視線を向けているそうです。

Wi-Fiの利便性と犯罪抑制は両立することができるのでしょうか。今後の動きに目が離せませんね!

<参考>

http://www.sankei.com/west/news/150920/wst1509200010-n1.html