なぜWi-Fiに制限があるの?

スマートフォンやiPhoneなどでインターネットを楽しむ時に、通信量が多すぎるとその月が終わるまで通信速度制限をされることがあります。
特に携帯キャリアの提供するデータ通信では、一ヶ月あたりの制限や直近数日間での合計通信量での制限など様々なものがあります。

●なぜ速度制限は設ける必要があるの?

・docomo、au、ソフトバンク(Y!モバイル)など携帯事業者
各社が設置している携帯電話の基地局は、通話の他にデータ通信も行っています。
基地局にあるアンテナがそれぞれの範囲をカバーし、受け取った電波を設備を通してリレーのように相手へ届けます。

もしユーザーが大量のデータをやり取りすると、その使用回線での通話品質が下がってしまいます。
これは回線をデータの通る道とすると、そのヘビーユーザーのいる道では通信量が多く渋滞が起こってしまい、通話で使っている音のやりとりも途切れやすくなるということです。

・WiMAXのポケットルーターなど
電話回線は通話をするため、稀であっても遅くすることは極力避けたいものですが、データ通信専用の回線でWEBサイトの表示が稀に1秒伸びても大事にはなりません。
そのためWiMAX回線で提供しているサービスには、速度制限の無いプランも存在します。
こういった利用者による通信サービスの帯域独占や品質低下を防ぐため、一人あたりの通信量の制限が設けられました。
この通信制限があることにより、契約者は公平に利用できるようになります。

●Wi-Fiは無制限

Wi-Fiとは無線通信の規格であり、端末とWi-Fiルーターとのやり取りでは通信量も料金も発生しません。
ルーターから先の各社の回線を利用する際に、回線契約や通信料、パケット通信量の計測などが必要になります。

もし自宅で契約している回線と無線LANや公共Wi-Fiなどのアクセスできる場所があり、Wi-Fi規格の端末を持っていれば、端末自体の契約回線をすることなく使うことができます。
操作はアクセスポイントのIDやパスワードを使って接続するだけです。
携帯端末などでは自動で電波から現在使える回線を表示してくれる機能もあります。

カフェやレストランなどでも無料のアクセスポイントが設置されていることが多いので、そういった場所での利用は、Wi-Fiの接続先を携帯などの回線から店のルーターへ切り替えるだけでも大きく節約になるでしょう。
ただし公共の信用できる場所なら良いのですが、中にはアクセスした端末を壊したり個人情報を盗み取ったりと、悪質なアクセスポイントもあるのでセキュリティには十分注意して利用してください。