
世界のWi-Fi事情
海外のカフェやホテルでは無料でWi-Fi接続を行えるサービスを提供している場所が多くあります。
中には公共機関が提供するものもあり、移民者や旅行者の多い地域では特に良くみられます。
フリーSIMやプリペイド端末であっても、接続する機能さえあればどこにいてもインターネットに接続する事ができます。
そんな海外の無料Wi-Fi情報をいくつかご紹介します。
・アメリカ
移民者の多いアメリカでは、プリペイド携帯などを利用する人が多く、公共の場でのWI-Fiスポットが充実しています。
スターバックスやマクドナルドなど有名な飲食店以外でも多くのホテルや交通機関、図書館、公園など至る所でインターネットを利用する事が出来ます。
都市部であれば個人で通信回線の契約をしなくてもメールや情報検索など十分に行える環境です。
・中国
上海や北京ではカフェやファストフード店の他、公共施設でも無料Wi-Fiに接続する事が出来ます。
しかし他の都市ではそこまで普及しているわけではないので、利用したい時に使える可能性は低いといえます。
また、無料でアクセスポイントに接続ができても、グレートファイヤーウォールがあるためYouTubeやTwitterはなどは表示する事も出来ません。
また、閲覧できるサイトでも投稿した内容をすべて検閲される事になります。
・フランス
都市部の公共施設に多くのアクセスポイントがあり街によっては充実しています。
特にパリでは役所や公園などの公共エリアを網羅している「PARIS Wi-Fi」を提供しています。
多くの観光施設をカバーしていますが、美術館などの広い敷地では届かない場所も多くあります。
午前7時から午後11時まで利用が可能で、2時間ごとに一度切断されるので、継続利用には再接続が必要になります。
他の都市や地方に行く場合はあまりアクセスポイントが無いので、別途通信回線を用意する必要があります。
・シンガポール
政府主導のWireless@SGという無料Wi-Fiスポットが国内の公共機関を網羅しています。
インターネットにアクセスできる駅も増えており、十分に利用できる環境になります。
しかし大通りから外れたカフェやホテルには電波が届かない建物も存在します。
wireless@sg Registrationというサイトや空港で住所やパスポート番号などを登録するといつでも使えるようになりますが、4時間ごとに再接続が必要です。
【まとめ】
多くの無料Wi-Fiスポットは接続先を指定するだけで利用する事ができ、個人情報の必要がないアクセスポイントも多くあります。
日本では携帯キャリアが独自の回線を張り巡らせているため、携帯電話加入者はどこに居ても携帯の電波の届く限り(携帯キャリアの回線で)インターネットにアクセスできますが、プリペイド携帯などを使用する旅行者にはとても不便な国だといえます。
Wi-Fiを日本で使おうとすると、回線登録の際に身分証明書などが必要です。
これは何か犯罪が起きた際に、警察が使用者を断定するための記録(ログ)が必要になり、企業側の責任も重くなります。
そのためアクセスログを残さない海外の無料Wi-Fiスポットでは、犯罪予告に使われたり違法薬物の販売ルートにされる事さえあります。
また、無料スポットに見せかけた偽の接続先で暗号化されずに通信し、個人情報を盗むもうとする悪質な犯罪もあります。
海外で利用する際は暗号化が「None」になっている接続先や、「Public」「Internet Access」などと表示された「アクセスポイントではない機器」へ接続しないよう、十分気をつけた上で利用しましょう。